医療法人や一般社団法人などのクリニック関係に強いカミーユ行政書士事務所です。
弊所ではクリニックの売却案件の紹介から行政手続きまでワンストップでサービス提供が可能です。全国対応ですのでお気軽にお問い合わせください。
神奈川県でクリニックの開業を検討されている医師の方の中で、近年特に増えているのが「事業承継」や「M&A」を活用した開業です。
従来のように、物件を一から探し、内装工事を行い、スタッフを採用してゼロから立ち上げる方法に比べ、既存のクリニックを引き継ぐことで、初期コストを抑えつつ、早期に安定した運営を目指せる点が大きな魅力となっています。
特に神奈川県は、横浜市・川崎市といった都市部から、湘南エリアや県央エリアまで、地域ごとに医療ニーズや競争環境が大きく異なる特徴があります。そのため、立地選定を一から行う新規開業よりも、既に患者基盤があるクリニックを承継する方が合理的なケースも少なくありません。
しかし、ここで注意すべきなのは、クリニック承継は「良い案件を見つければ終わり」ではないという点です。
実際には、
・案件の選定とリスク判断
・契約スキームの整理
・保健所への対応
・厚生局への申請
・保険医療機関指定
・遡及指定の可否判断
・医療法人の手続き
といった、多岐にわたる行政・実務対応が必要になります。
そしてこのプロセスにおいて、多くの方が直面するのが、「誰に相談すべきか」という問題です。
M&A仲介会社は案件紹介や交渉には強みがありますが、成約後の行政手続きまで一貫して対応するケースは多くありません。一方で、行政書士は手続きには精通しているものの、案件情報に触れる機会は限られています。
当事務所では、こうしたギャップを解消するため、M&A仲介会社と連携し、神奈川県内の売り手案件のご紹介が可能であると同時に、成約後の行政手続きまで一貫して対応できる体制を整えています。
本記事では、神奈川県でクリニック承継を検討されている方に向けて、承継の基本的な流れ、実務上の注意点、そして成功のためのポイントを、専門家の視点から詳しく解説します。

神奈川県でクリニック承継が増えている理由
神奈川県においてクリニック承継のニーズが高まっている背景には、いくつかの明確な理由があります。
まず一つ目は、都市部における新規開業の難易度の上昇です。
横浜市や川崎市といった主要エリアでは、競争が激しく、良質な物件の確保が難しくなっています。また、賃料や内装費の高騰により、初期投資が大きくなりやすい傾向があります。
二つ目は、神奈川県特有の地域構造です。
神奈川県は人口が多い一方で、エリアごとに医療需要の特徴が異なります。都市型医療が中心の横浜・川崎エリア、住宅地として発展している県央エリア、観光と居住が混在する湘南エリアなど、それぞれで患者層やニーズが異なります。そのため、ゼロから立ち上げるよりも、既存の診療圏を持つクリニックを承継する方が、リスクを抑えやすいケースが増えています。
三つ目は、院長の高齢化と後継者不足です。
神奈川県内でも、後継者がいないために閉院を検討しているクリニックは少なくありません。そうした中で、「廃業ではなく承継したい」というニーズが増えており、承継案件の市場が形成されています。
クリニック承継の主な3つのパターン
クリニック承継と一口に言っても、その内容は大きく3つに分かれます。
個人開設クリニックの承継
現在個人の医師が開設しているクリニックを、別の医師が引き継ぐケースです。
この場合、開設者が変更されるため、保健所への届出や厚生局への保険医療機関指定の手続きが重要になります。
医療法人による承継
医療法人が既存のクリニックを引き継ぐケースです。
役員構成の変更、定款変更の有無、都道府県への届出など、個人承継に比べて複雑な手続きが必要になります。
M&Aスキームによる承継
事業譲渡や持分の移転など、契約スキームを伴う承継です。
この場合、契約内容と行政手続きの整合性を取ることが非常に重要になります。

神奈川県でのクリニック承継の流れ
実際に承継を進める際の基本的な流れは以下の通りです。
まず、診療科目やエリア、予算、開業時期といった基本条件を整理します。この段階で方向性が定まっていないと、案件を比較検討することが難しくなります。
次に、M&A仲介会社などを通じて案件情報を収集し、立地、売上、患者数、スタッフ体制、賃貸借契約などを確認します。ここで重要なのは、「購入できるかどうか」ではなく、「承継後に安定して運営できるかどうか」という視点です。
その後、契約に進む前に、行政手続き上のリスクを確認します。
開設者変更の有無、管理医師の変更、保険医療機関指定の扱い、遡及指定の可能性、施設基準の対応など、事前に整理しておくべき事項は多岐にわたります。
契約締結後は、保健所、厚生局、必要に応じて都道府県への手続きを進め、開業へと至ります。
神奈川県特有の実務上の注意点
神奈川県で承継を進める際には、地域特有のポイントも押さえておく必要があります。
例えば横浜市や川崎市では、医療機関数が多く、競争が激しいため、事前相談や診療圏分析の重要性が高くなります。
また湘南エリアでは、居住者に加えて観光客や高齢者の流入があるため、患者層の読みが難しく、単純な人口データだけでは判断できないケースもあります。
さらに、東京都と比較すると、賃料が比較的抑えられる一方で、エリアによっては競争が緩やかなため、郊外型のクリニックでも成立しやすい特徴があります。
なぜM&A仲介会社だけでは不十分なのか

クリニック承継において、M&A仲介会社の存在は非常に重要です。
しかし、それだけでは不十分な理由があります。
第一に、契約成立後こそが本番であるという点です。
保険診療を継続するためには、保険医療機関指定の申請や施設基準の届出など、適切なタイミングでの対応が求められます。
第二に、手続き上のリスクは契約前には見えにくいという点です。
例えば、管理医師の就任タイミングや賃貸借契約の条件によって、想定していたスケジュール通りに開業できないケースもあります。
第三に、役割の違いです。
仲介会社は案件の成立を目的とし、行政書士は開業の実現を目的とします。この両者を適切に連携させることが、承継成功の鍵となります。
当事務所に相談するメリット
当事務所の最大の特徴は、案件紹介と行政手続きを一体でサポートできる点にあります。
M&A仲介会社と連携しているため、神奈川県内の承継案件のご紹介が可能であり、さらにその案件が実務的に問題なく承継できるかどうかを事前に判断することができます。
また、保健所や厚生局への対応、医療法人の手続きなど、開業に必要な行政手続きを一括で対応できるため、スムーズな開業が可能になります。
さらに、契約前の段階から相談できるため、「この案件を進めてよいのか」という判断をサポートできる点も大きなメリットです。
まとめ
神奈川県でのクリニック承継は、初期投資やリスクを抑えながら開業できる有効な手段です。
しかし、成功のためには、案件選定だけでなく、行政手続きまで含めた全体設計が不可欠です。
当事務所では、案件紹介から行政手続きまでを一貫してサポートし、開業実現まで伴走いたします。
神奈川県でクリニック承継・M&Aを検討されている方は、ぜひ一度ご相談ください。
