【2026年最新】東京都中小企業振興公社の補助金・助成金まとめ!国の制度との違いも徹底解説

東京都の補助金申請に強いカミーユ行政書士事務所です。

「自社が使える補助金がどれか分からない」「事業計画書の書き方が分からない」「補助金申請を行政書士に依頼すべきか判断できない」——補助金の活用を検討する事業者の方から、日々こうしたご相談をいただきます。

結論から申し上げます。補助金は「申請すれば必ずもらえるお金」ではありません。事業計画の審査を通過した事業者だけが受け取れる競争型の資金です。制度や公募回により採択率は約17%〜約69%と大きな開きがあり、公募要領の読み込みと事業計画書の作り込みが結果を左右します。

この記事では、補助金申請を専門とする行政書士の立場から、2026年度(令和8年度)に中小企業・個人事業主が使える主要6制度、申請の流れ7ステップ、不採択の典型パターン、採択される事業計画書の書き方、専門家に依頼する費用相場までを一気に解説します。読み終えれば「自社は何を、いつまでに準備すべきか」が明確になります。

目次

この記事でわかること

  • 補助金と助成金の違いと、「返済不要」の本当の意味
  • 2026年度に申請できる主要補助金6制度の補助率・上限額・締切
  • 申請から入金までの流れ7ステップとNG行動
  • 不採択になる事業者に共通する4つの失敗パターン
  • 審査員に評価される事業計画書の書き方7ポイント
  • 行政書士に依頼した場合の費用相場と依頼先の選び方

補助金とは?助成金との違いを行政書士がわかりやすく解説

補助金とは、国や地方自治体が政策目的の実現のため、その目的に沿った取り組みを行う事業者へ交付する、原則返済不要の資金です。主に経済産業省・中小企業庁が所管し、公募期間内に事業計画を提出して、審査を経て採択された事業者だけが交付を受けられます。

一方助成金とは、主に厚生労働省が所管し、定められた要件を満たせば原則受給できる資金です。雇用の維持・拡大、賃上げ、人材育成が中心テーマで、この「審査の有無」が両者を分ける最大の違いです。

補助金と助成金の違い【比較表】

比較項目補助金助成金
主な所管経済産業省・中小企業庁厚生労働省
受給の可否審査で採択された事業者のみ要件を満たせば原則受給可能
申請時期公募期間が限定通年で申請できるものが多い
主なテーマ設備投資・DX・新事業・販路開拓雇用・賃上げ・人材育成
金額規模数十万円〜数億円数十万円〜数百万円
準備の負担大きい(事業計画書が必須)中程度(就業規則等の整備)

設備投資や新しい挑戦には補助金、人を雇う・育てる・賃金を上げる場面には助成金が基本の使い分けです。同一の経費に重複して充てなければ併用も可能です。

補助金は「原則後払い」。つなぎ資金の準備が必須です

もっとも誤解が多いのが入金のタイミングです。補助金は原則として精算払い(後払い)であり、交付決定後に自己資金で発注・支払いを済ませ、事業完了後の実績報告と確定検査を経て、はじめて振り込まれます。

申請から入金までは半年〜1年程度を見込む必要があります。つまり「1,000万円の設備に補助率2分の1」でも、いったんは1,000万円を全額自社で用意するということです。つなぎ融資を含む資金繰り計画を、申請段階から並行して立てておきましょう。

「返済不要」でも返還リスクはゼロではない

補助金に返済義務はありませんが、次の場合には返還を求められることがあります。

  • 賃上げ要件を達成できなかった場合
  • 補助事業で収益が一定水準を超えた場合(収益納付)
  • 取得財産を処分制限期間内に無断で売却・転用した場合
  • 事業化状況報告・効果報告を提出しなかった場合

「採択がゴール」ではなく「報告義務までがワンセット」です。数値目標は達成可能性を冷静に見極めて設定してください。

【2026年度・令和8年度最新】中小企業・個人事業主が使える主要補助金6選

2026年度は国の中小企業向け補助金が大きく再編されました。注目点は、「IT導入補助金」の「デジタル化・AI導入補助金」への名称変更と、「ものづくり補助金」と「中小企業新事業進出補助金」の統合による「新事業進出・ものづくり商業サービス補助金」の誕生です。まずは全体像をご覧ください。

制度名主な活用目的補助率補助上限額
デジタル化・AI導入補助金会計・受発注ソフト、AIツールの導入1/2〜4/5通常枠450万円 ほか
新事業進出・ものづくり商業サービス補助金新製品開発、新分野進出、海外展開1/2〜2/3最大9,000万円
中小企業省力化投資補助金ロボット・IoTによる省人化1/2〜2/3最大1億円
小規模事業者持続化補助金チラシ・HP・店舗改装等の販路開拓2/3〜3/450万円〜250万円 ほか
事業承継・M&A補助金事業承継、M&A費用、廃業費用1/3〜2/3最大2,000万円
中小企業成長加速化補助金売上高100億円を目指す大規模投資1/25億円

①デジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金)

業務効率化やDX、AI活用に向けたITツールの導入を支援する制度です。2025年度までの「IT導入補助金」が名称変更されたもので、仕組みは大きく変わっていません。AIチャットボットや画像認識などAI搭載ツールの支援が明確化された点が特徴です。

申請枠は「通常枠」「インボイス枠」「セキュリティ対策推進枠」「複数者連携デジタル化・AI導入枠」で構成されます。インボイス対応類型では、小規模事業者が50万円以下のITツールを導入する場合、補助率が最大5分の4まで引き上げられ、パソコンやPOSレジ等のハードウェアも対象です。

締切はおおむね1〜2か月に1回のペースで設定され、2026年度の第4次締切は8月25日です。なお、IT導入補助金2022〜2025で交付決定を受けた事業者が再申請する場合、給与支給総額の年平均成長率に関する追加要件と効果報告が課されます。要件未達や報告未提出は返還の対象です。

②新事業進出・ものづくり商業サービス補助金

2026年度に、ものづくり補助金と新事業進出補助金が統合されて誕生した制度です。「革新的新製品・サービス枠」「新事業進出枠」「グローバル枠」の3区分があり、賃上げ特例の適用で補助上限額は最大9,000万円まで引き上げられます。

申請枠主な対象補助率補助上限額
革新的新製品・サービス枠革新的な新製品・サービスの開発1/2(小規模・再生事業者2/3)750万円〜2,500万円(賃上げ特例で最大3,500万円)
新事業進出枠既存事業と異なる新市場への進出1/2(特例適用で2/3)2,500万円〜7,000万円(賃上げ特例で最大9,000万円)
グローバル枠輸出に向けた国内体制の強化2/32,500万円〜7,000万円(賃上げ特例で最大9,000万円)

第1回公募は申請受付が2026年8月31日から、締切は9月30日18時厳守です。中小企業庁は、燃料油・電力・原材料コスト上昇といった中東情勢の影響を克服しようとする事業者を優先的に採択する方針も示しており、輸入原材料に依存する製造業などは計画書に反映させるべきでしょう。

③中小企業省力化投資補助金(最大1億円)

人手不足に悩む中小企業が、ロボットやIoT等のデジタル技術を活用した設備を導入する費用を補助する制度です。「一般型」と「カタログ注文型」の2類型があり、選び方で準備の負担が大きく変わります。

類型特徴補助率補助上限額
一般型現場に合わせたオーダーメイドの設備導入(公募回制)1/2(大幅賃上げで2/3、小規模事業者2/3)750万円〜8,000万円(大幅賃上げ特例で最大1億円)
カタログ注文型登録カタログ製品から選択(随時受付・計画書不要)1/2以下最大1,500万円

一般型では労働生産性を年平均成長率(CAGR)4.0%以上向上させる3〜5年の事業計画が必要です。ハードルは高い一方、第4回公募の採択率は約69.3%と比較的高水準でした。一般型の第7回公募は2026年7月1日〜7月31日17時が受付期間です。

清掃ロボットや自動精算機などの汎用製品ならカタログ注文型、生産ラインの自動化なら一般型が基本です。

④小規模事業者持続化補助金(個人事業主も対象)

小規模事業者・個人事業主にとって、もっとも身近な補助金です。チラシ作成、ホームページのリニューアル、店舗改装、新商品開発といった販路開拓の取り組みが幅広く対象となり、商工会・商工会議所と連携して作成した経営計画に基づき申請します。

申請枠主な活用目的補助率補助上限額
一般型(通常枠)看板・チラシ・新商品開発・店舗改装2/3(賃金引上げ特例・赤字事業者は3/4)50万円〜250万円
一般型(災害支援枠)被災事業者の復旧・再建、設備の修繕2/3もしくは定額直接被害200万円
創業型特定創業支援等事業を受けて開業した事業者2/3200万円〜250万円
共同・協業型商店街・組合等による共同販促参画事業者2/3、地域振興等機関は定額5,000万円

2026年度は、一般型・通常枠の第20回が11月5日〜12月15日(創業型第4回も同期間)、災害支援枠10次が7月27日〜10月16日、共同・協業型第3回が8月14日〜9月30日のスケジュールです。金額規模は小さめですが、はじめての補助金には最適な入口といえます。

⑤事業承継・M&A補助金

事業承継やM&Aに伴う費用を補助する制度で、「事業承継促進枠」「専門家活用枠」「廃業・再チャレンジ枠」「PMI推進枠」の4枠で構成されます。M&A仲介手数料やデューデリジェンス費用、承継後の経営統合費用、廃業に伴う解体工事費まで対象になる点が特徴です。

2026年6月19日〜7月24日の15次公募では、経営資源を譲り渡す小規模事業者等を支援する「小規模売り手支援類型」が新設されました。後継者不在にお悩みの方は次回公募に向けた早めの準備を。

⑥中小企業成長加速化補助金(最大5億円)

売上高100億円を目指す中小企業の大規模投資を支援する制度で、補助上限額5億円、補助率2分の1という破格の規模です。申請には「100億宣言」の公表が必要です。

ただし1次公募は申請1,270件に対し採択211件、採択率約17%と極めて狭き門でした。第2回公募は終了し、2026年度末までに計3回・約600社が採択される見込みです。綿密な投資計画と賃上げ計画が不可欠です。

事業再構築補助金は2026年度も申請できる?

結論として、事業再構築補助金の新規公募はすでに終了しており、2026年度に新たに申請することはできません。その役割は「中小企業新事業進出補助金」に引き継がれ、2026年度からは「新事業進出・ものづくり商業サービス補助金(新事業進出枠)」へ統合されています。業態転換をお考えの方は、この新事業進出枠をご検討ください。

補助金と併せて検討したい厚生労働省系の助成金

  • 業務改善助成金:最低賃金の引上げと設備投資をセットで支援。最大600万円。2026年度は9月1日受付開始
  • キャリアアップ助成金:非正規雇用労働者の正社員化を支援。正社員化コースは1人あたり最大80万円
  • 人材開発支援助成金・働き方改革推進支援助成金:職業訓練やリスキリング、労働時間短縮の取り組みを支援

設備投資は補助金、賃上げ・人材は助成金という組み合わせで、支援を最大限に引き出せます。

補助金申請の流れ7ステップ|申請から入金まで

補助金申請の全体像を実務の流れに沿って整理します。制度により細部は異なりますが、大枠は共通です。

STEP1:制度の選定と要件確認

どの制度が有利かを検討します。補助率・上限額だけでなく採択率、必須要件の重さ、事務負担、締切までの残り日数を総合比較してください。「取りやすい補助金」ではなく「自社の目的と一致する補助金」を選ぶことが採択への近道です。

STEP2:GビズIDプライムアカウントの取得

国の主要な補助金の電子申請にはGビズIDプライムアカウントが必須です。発行に1〜2週間かかるため、公募開始を待たずに取得しましょう。制度によっては「一般事業主行動計画」の策定・公表(掲載まで2週間程度)も求められ、ここでつまずいて締切に間に合わないケースが後を絶ちません。

STEP3:事業計画の設計と計画書の作成

もっとも時間を要する工程です。公募要領の審査項目を分解し、現状分析・課題設定・投資内容・収支計画・賃上げ計画を一貫したストーリーに組み立てます。作成期間は2週間〜1か月を見込んでください。

STEP4:見積書の取得と添付書類の収集

見積書、決算書、納税証明書、労務関係書類など、指定された書類を揃えます。一定金額以上の経費は相見積り(2社以上)が必要な場合があり、取引先の都合で日数がかかります。

STEP5:電子申請システムからの提出

jGrantsなどの電子申請システムから提出します。締切は「17時」「18時」など時刻まで指定され、1分でも過ぎれば受け付けられません。締切直前はアクセスが集中するため、最低でも前日までの提出を推奨します。

STEP6:採択発表と交付申請

締切から1〜3か月で採択が発表されます。ただし採択されただけでは補助金は使えません。その後「交付申請」を行い、経費の精査を経て「交付決定」を受けて、はじめて補助事業を開始できます。

STEP7:事業実施・実績報告・入金

交付決定後に発注・納品・支払いを行い、事業完了後に実績報告書と証拠書類(契約書・納品書・請求書・振込記録等)を提出します。確定検査で補助額が確定し、請求を経て入金されます。証拠書類の不備は減額や不交付に直結します。

補助金申請でよくある失敗4パターン|不採択・減額の原因

失敗1:交付決定前に発注・契約してしまう

最も致命的な失敗です。交付決定日より前に発注・契約・支払いをした経費は、原則すべて補助対象外になります。「採択されたから」と先に発注し、数百万円を丸ごと失うケースを毎年目にします。発注は必ず交付決定通知の受領後に行ってください。なお、GビズIDや一般事業主行動計画の公表待ちで締切に間に合わないケースも同様に多発しています。

失敗2:必須要件の読み落とし

付加価値額の年平均成長率、給与支給総額の増加率、事業場内最低賃金の水準など、制度ごとに必須要件があります。ひとつでも欠ければ、内容がどれほど優れていても形式審査で落とされます。

失敗3:「良い事業」を書いていて「審査項目」に答えていない

審査員は公募要領の審査項目に沿って加点・減点します。思い入れを熱く語っても、審査項目に対応していなければ点数は入りません。事業計画書は「作文」ではなく「審査項目への回答書」だという発想の転換が必要です。

失敗4:採択後の事務負担を見誤る

交付申請、実績報告、事業化状況報告と、採択後の手続きは数年続きます。報告を怠り返還を求められた事例もあり、申請段階から社内担当者と専門家の体制を決めておきましょう。

採択される事業計画書の書き方7つのポイント

  1. 審査項目を見出しに変換する:公募要領の審査項目をそのまま章立てにします。読み手の作業を減らす配慮が、そのまま得点につながります。
  2. 「課題→原因→打ち手→効果」の因果を切らさない:なぜその設備なのか、なぜ他の手段ではないのかを論理の飛躍なく接続します。
  3. 数字は必ず根拠とセットで示す:積算根拠・単価の出典・稼働率の想定を明記し、実現可能性を裏づけます。「売上1.5倍」だけでは願望と判断されます。
  4. 国の政策目的と接続する:賃上げ、省力化、DX・AI活用、GX、地域経済への波及。制度が描く社会像に自社の計画を重ねます。
  5. 加点項目を取り切る:経営革新計画の承認、パートナーシップ構築宣言、事業継続力強化計画の認定、賃上げ表明など、取得に数週間かかるものは先回りして準備します。
  6. 図表・写真で「読ませない」設計にする:審査員は大量の計画書を短時間で読みます。工程図やビフォーアフター写真で、視覚的に理解できる構成にします。
  7. 実現可能性を体制で示す:担当者の経験、外部連携先、スケジュール、資金調達の裏づけを具体的に配置します。

補助金申請を行政書士に依頼する5つのメリット

メリット1:自社に最適な制度を選べる

同じ設備投資でも、省力化投資補助金が有利な場合と新事業進出・ものづくり商業サービス補助金が有利な場合があります。制度選定を誤れば、その時点で採択の可能性は大きく下がります。複数制度を横断比較できることが、専門家に依頼する最大の価値です。

メリット2:公募要領を正確に読み解ける

公募要領は数十ページに及び、注釈や別紙にこそ重要な条件が隠れます。日常的に複数制度を読み比べる専門家なら、要件充足の可否と落とし穴を短時間で判別できます。

メリット3:審査項目に沿った計画書に仕上げられる

事業を一番よく知るのは経営者です。しかしその価値を「審査員に伝わる言語」へ翻訳する作業は別のスキルを要します。行政書士は官公署に提出する書類作成の専門家として、この翻訳を担います。

メリット4:許認可とワンストップで対応できる

新事業への進出には、建設業許可、飲食店営業許可、産業廃棄物処理業許可、旅館業許可、古物商許可などの取得が伴うことが少なくありません。補助金と許認可を同じ窓口で扱えるのは、行政書士に依頼する固有のメリットです。事業開始から逆算した工程管理が可能になります。

メリット5:採択後の手続きまで伴走できる

補助金は交付申請・実績報告と、採択後こそ実務が続きます。入金とその後の報告義務まで見据えて支援を受けられるかが専門家選びの分かれ目です。

【注意】専門家に「丸投げ」はできません

補助金申請は事業者ご自身の申請が原則で、GビズIDも事業者本人が管理します。専門家の役割は事業計画の設計支援と書類作成の支援であり、実務はヒアリングと言語化を重ねる共同作業です。「何もしなくてよい」と謳う業者にはご注意ください。

補助金申請の費用相場【行政書士に依頼した場合】

費用体系は「着手金+成功報酬」型が一般的です。市場相場の目安は次のとおりですが、事務所・制度・事業規模により幅があります。

制度着手金の目安成功報酬の目安
小規模事業者持続化補助金3万円〜10万円補助金交付額の10%前後
デジタル化・AI導入補助金3万円〜10万円補助金交付額の10%前後
省力化投資補助金(一般型)10万円〜30万円補助金交付額の10〜15%
新事業進出・ものづくり商業サービス補助金10万円〜30万円補助金交付額の10〜15%
事業承継・M&A補助金10万円〜20万円補助金交付額の10〜15%

見積りを比較するときの3つの確認ポイント

  • 成功報酬の算定基礎:「採択額」か「交付確定額」か。実績報告で減額されると差が生じます。
  • 交付申請・実績報告が別料金か:申請書作成までしか含まない契約もあります。入金までの総額で比較を。
  • 不採択時の取り扱い:着手金の返金有無と、次回公募での再申請費用の扱いを事前に確認を。

専門家報酬は補助対象経費になる?

制度により扱いが異なります。申請書の作成代行費用は補助対象外が一般的ですが、事業遂行に必要な専門家経費が対象となる制度もあります。公募要領の「補助対象経費」を必ずご確認ください。

失敗しない依頼先の選び方7つのチェックリスト

  • 申請予定の制度について支援実績があるか
  • 採択後の交付申請・実績報告まで対応するか
  • 料金体系が書面で明示され、成功報酬の算定基礎が明確か
  • 「必ず採択される」といった断定的な表現を使っていないか
  • ヒアリングが丁寧で、事業内容を深く理解しようとするか
  • 実現困難な数値目標を勧めてこないか(返還リスクにつながります)
  • 許認可や資金調達など周辺論点にも目配りがあるか

とくに4番目は重要です。審査を伴う制度である以上、100%の採択を保証できる専門家は存在しません。リスクを含めて正直に説明してくれるかを判断基準にしてください。

ご相談のベストタイミングは「公募開始前」です

「公募が始まってから」では手遅れになりがちです。GビズIDの取得に1〜2週間、加点項目の各種認定に数週間〜数か月、事業計画書の作成に2週間〜1か月。逆算すると、公募開始の2〜3か月前の着手が理想です。

2026年後半は、新事業進出・ものづくり商業サービス補助金の第1回(9月30日締切)、小規模事業者持続化補助金の共同・協業型(9月30日締切)や一般型・通常枠第20回(12月15日締切)、業務改善助成金(9月1日受付開始)と重要な締切が続きます。「まだ計画が固まっていない」段階でのご相談で構いません。むしろその段階のほうが制度に合わせた計画設計ができ、採択の可能性は高まります。

補助金申請に関するよくある質問(FAQ)

Q. 個人事業主でも補助金は申請できますか?

はい、申請できます。小規模事業者持続化補助金、デジタル化・AI導入補助金、省力化投資補助金などは個人事業主も対象です。業種ごとの資本金・従業員数の要件を満たせば、法人でなくても活用できます。

Q. 創業したばかりでも申請できますか?

できます。小規模事業者持続化補助金には「創業型」があり、自治体の特定創業支援等事業を受けて開業した創業間もない事業者に200万円〜250万円が支援されます。ただし決算書の提出を求める制度もあるため、事業歴により選択肢は変わります。

Q. 補助金はいつ受け取れますか?

原則として後払い(精算払い)です。交付決定後に発注と支払いを行い、事業完了後の実績報告と確定検査を経て入金されます。申請から入金まで、おおむね半年〜1年を見込んでください。

Q. 補助金に税金はかかりますか?

補助金は原則として法人税・所得税の課税対象(益金・総収入金額)です。ただし固定資産の取得に充てた場合、圧縮記帳により課税を繰り延べられることがあります。補助対象経費の消費税相当額の返還が必要な制度もあり、具体的な処理は顧問税理士にご確認ください。

Q. 複数の補助金を併用できますか?

同一の経費に複数の補助金を重複して受給することはできません。ただし対象経費を明確に分ければ併用は可能で、「設備Aは業務改善助成金、設備Bは省力化投資補助金」といった使い分けができます。なお直近で関連制度の交付決定を受けていると、申請が制限される場合があります。

Q. 不採択になったら再申請できますか?

ほとんどの制度で次回公募への再申請が可能です。不採択理由の開示を受けられる制度もあり、指摘された弱点を補強すれば採択率は大きく改善します。2回目・3回目の申請で採択に至る事業者は珍しくありません。

Q. GビズIDの取得にはどれくらいかかりますか?

プライムアカウントの発行には、おおむね1〜2週間かかります。行政サービス全般に使えるため、早めの取得をおすすめします。

Q. 賃上げ要件を達成できなかった場合はどうなりますか?

賃上げを要件とする補助金では、目標未達の場合に返還義務が生じることがあります。事業者の責めに帰さない事由の例外規定を設ける制度もありますが、原則は返還です。数値目標は必ず実現可能性を検証して設定してください。

Q. 遠方でも相談できますか?相談は無料ですか?

補助金申請は電子申請が中心のため、オンライン面談で全国対応が可能です。当事務所では初回相談を無料で承っております。LINEまたはメールからお気軽にお問い合わせください。

まとめ|補助金は「早く動いた事業者」が有利な制度です

最後に本記事の要点を整理します。

  • 補助金は審査を通過した事業者だけが受け取れる競争型の制度(採択率は約17%〜約69%)
  • 2026年度はIT導入補助金が「デジタル化・AI導入補助金」へ、ものづくり補助金と新事業進出補助金が「新事業進出・ものづくり商業サービス補助金」へ再編
  • 補助金は原則後払いのため、つなぎ資金の確保が必須
  • 交付決定前の発注は補助対象外。最も多く重い失敗
  • 事業計画書は「作文」ではなく「審査項目への回答書」として組み立てる
  • GビズIDや加点項目の準備を逆算すると、公募開始の2〜3か月前の着手が理想

補助金は、正しく活用すれば設備投資や新事業への挑戦を力強く後押しします。一方で制度は毎年のように改編され、要件も複雑になっています。「自社に使える補助金はあるのか」「この設備は対象になるのか」——そんな入口の疑問で構いません。

当事務所は補助金申請を専門とする行政書士事務所として、制度選定から事業計画書の作成、採択後の交付申請・実績報告まで一貫してサポートしています。締切から逆算すると、動ける時間は思っているより短いものです。まずはお気軽にご相談ください。

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この記事を書いた人

カミーユ行政書士事務所 代表・行政書士 井上卓也
慶應義塾大学卒業後、東証プライム上場企業を経て行政書士事務所を開業。300社以上の実績。医療法人関係、補助金申請に専門特化。趣味は週7日の筋トレ。

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